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リビング階段は本当に正解?注文住宅で後悔しないための考え方
リビング階段の魅力とは
リビングに階段を設けることで、空間が縦に広がり、リビング自体が実際以上に広く見えるというメリットがあります。
また、家族が必ずリビングを通って上下階を移動するため、自然と顔を合わせる機会が増え、コミュニケーションが取りやすくなる点も魅力です。
インスタグラムや住宅事例を見ても、おしゃれな注文住宅ではリビング階段を採用しているケースが多く、憧れを抱く方も少なくありません。
しかし、ここで一度立ち止まって考えてみてください。
リビング階段は、すべての注文住宅に向いているわけではありません。
冷暖房効率が下がるという大きなデメリット
リビング階段で最も注意したいのが、冷暖房効率の問題です。
階段によって上下階がつながることで空間が広くなり、暖かい空気や冷たい空気が逃げやすくなります。
その結果、
- 冬は暖房が効きにくい
- 夏は冷房が効きにくい
と感じるケースも少なくありません。
この対策として有効なのが、高気密・高断熱の注文住宅を選ぶことです。
空気が逃げにくい構造であれば、リビング階段による影響を最小限に抑えることができます。
ただし、どれだけ性能が高くても、階段周辺の空気の流れを完全に無視することはできません。
リビング階段を採用する場合は、階段とリビングの境目に建具や間仕切りを設けるなどの工夫を検討すると、より安心です。
意外と見落としがちな「音」の問題
リビング階段でもう一つ注意したいのが、音の問題です。
階段がリビングにあると、2階の足音や話し声が1階に響きやすくなります。
家族の気配を感じられるという点ではメリットですが、
- 静かに過ごしたい時間
- 夜中や早朝
には、デメリットに感じることもあります。
特に家族それぞれの生活リズムが異なる場合、わずかな音でもストレスにつながる可能性があります。
同居・子育て世帯は要注意な間取りパターン
特に注意したいのが、
- 2階:子ども部屋
- 1階:祖父母の寝室
という同居スタイルの注文住宅です。
この間取りで、もしトイレが1階にしかない場合、夜中にお子さんが階段を下りることになります。
その際の足音で、1階で寝ている家族が起きてしまうケースも考えられます。
こうした生活音のストレスは、住み始めてから気づくことが多く、後悔につながりやすいポイントです。
リビング階段を採用するなら考えたい対策
リビング階段のデメリットを軽減するためには、以下のような対策が有効です。
- 2階にもトイレを設置する
- 階段材に防音性の高い素材を選ぶ
- 下地構造に配慮し、踏み板の鳴りを抑える
- 必要に応じて階段まわりに建具を設ける
完全に無音にすることは難しいですが、設計段階で対策を講じておけば、日常生活に支障が出るレベルの音は十分に抑えられます。
リビング階段は「暮らし方」に合うかが重要
リビング階段は、見た目の良さや開放感だけで選ぶと後悔しやすい設備です。
家族構成や生活リズム、将来の暮らし方まで考えたうえで、本当に自分たちに合っているかを見極めることが大切です。
注文住宅だからこそ、流行だけに流されず、暮らしやすさを最優先にした階段計画を心がけましょう。