こんにちは。30代共働きで、幼い子どもと暮らす私たち家族が注文住宅を建てた際に、特に悩んだのが「階段の設計」でした。
インテリア雑誌やモデルハウスでは、抜け感のある「スケルトン階段(オープン階段)」がとてもおしゃれに見えますよね。私たちも最初は魅力を感じていました。でも、最終的にはスケルトン階段は採用せず、安全性を最優先した階段設計に切り替えました。
今回はその理由と、代わりに採用した階段の工夫、実際に暮らして感じたメリットなどを紹介します。
スケルトン階段をやめた3つの理由
1. 子どもの安全性に不安があった
最大の理由は、小さな子どもにとって危険が多すぎると感じたからです。
- 踏み板の隙間から落下するリスク
- 手すりや柵の間隔が広く、すり抜けてしまう可能性
- 落ち着いて階段を降りられない年齢では特に危険
特に我が家は1歳児がいるので、「足元の隙間」や「踏み外し」の危険を考えると、安心して使える階段には思えませんでした。
2. 冷暖房効率が悪くなる懸念
スケルトン階段は開放感がある反面、空気が階上下に抜けやすいというデメリットも。
冷暖房の効率が落ち、1階と2階の温度差が大きくなってしまうことも考えられました。
実際に展示場で体感したとき、夏は上階が暑く、冬は下階が寒いという印象があり、「これで暮らすのは厳しいかも」と感じたのも大きな判断材料です。
3. 音が響きやすい
スケルトン階段は構造的に音が響きやすいというのも気になりました。踏み板だけの構造だと、足音がダイレクトに家全体に響くこともあります。
共働きで、朝早く出る日や夜遅く帰る日がある我が家にとって、静音性は意外と重要でした。
採用した階段:安全+収納力のある「箱型階段」
スケルトン階段をやめて、最終的に選んだのは、段の下に収納スペースを設けられる箱型の階段です。
選んだ理由:
- 踏み板の下が塞がっていて安心感がある
- 階段下を収納として活用でき、空間をムダなく使える
- 落ち着いた雰囲気で、リビングとも馴染みやすい
見た目の抜け感はありませんが、その分「安心して使える日常性」がありました。収納も、日用品や掃除用具、季節用品をしまうのに便利で、子育て家庭にはありがたい設計です。
階段選びで意識してよかったこと
・設計士との相談は必須!
私たちは、「安全性を重視したい」「できればデザインも損ねたくない」という希望を伝えたところ、設計士さんが視線や空間の広がりを意識した階段設計を提案してくれました。
例えば:
- 階段を壁側に寄せて、視界の抜けをリビング側で確保
- 手すりや踏板の色を、床と合わせて統一感を持たせる
その結果、見た目も重くならず、家全体としてバランスの取れたデザインになりました。
・家族構成と将来を見据える
子どもが成長すること、高齢になったときの使いやすさも考慮し、手すりの高さや段差の高さにもこだわりました。
階段は毎日使うからこそ、10年後・20年後も安心して使えることが重要だと実感しています。
まとめ:見た目より「使いやすさ・安全性」を優先してよかった
スケルトン階段は確かにおしゃれで、SNSや雑誌では映えます。でも、実際の暮らしで毎日使う場所だからこそ、我が家は「安心して使えること」を優先して正解だったと思っています。
- 子育て家庭には箱型階段が安心
- 収納スペースとしても有効活用できる
- 暮らしに馴染むデザイン調整も可能
階段は家の中で“毎日使う動線”。だからこそ、見た目よりも安全性・快適性を大切にして選ぶことをおすすめします。
これから注文住宅を考える方の参考になれば嬉しいです!