注文住宅だからこそ体感した、階段まわりのリアルな話。
注文住宅で家を建てるとき、意外と悩むのが「階段」のデザインでした。間取りやキッチンにばかり目が行きがちですが、階段は暮らしの導線そのものであり、実は家の印象を大きく左右するパーツのひとつ。私たちも「どうせなら、オシャレな階段にしよう」と、少し背伸びしてスケルトン階段を選びました。
完成した家を初めて見たとき、リビングに伸びる黒いスチールの直線階段に思わず「かっこいい…!」と声が漏れました。吹き抜けとの相性もよく、自然光が差し込むたびに光と影が美しく広がります。注文住宅ならではの自由なデザインに、大満足でした。
けれど、実際に住み始めてみると、少しずつ気になる点も出てきます。まず、階段の構造上、音が響きやすいんです。とくに朝の時間帯、子どもたちがバタバタと駆け上がると、リビング中に「ドンドン」という足音が響いて、正直ちょっと落ち着かないことも。
さらに、スケルトン階段は掃除が意外と手間。段と段の間に隙間があるので、ホコリが溜まりやすく、見た目の美しさを保つにはこまめな掃除が欠かせません。あと、冬は冷気が階段を通じて下りてくる感じがして、「あ、ここは断熱弱かったな」と実感しました。
とはいえ、良かった点もたくさんあります。リビング階段にしたおかげで、子どもたちの帰宅時に必ず顔を合わせられるのは大きな安心感です。「ただいま」と「おかえり」が自然に交わせる暮らし。こういう何気ない瞬間が、家族の絆を育ててくれるような気がします。
注文住宅は、自分たちの理想をかたちにできるのが最大の魅力。でも、それは同時に「選ぶ責任」があるということでもあります。階段もそのひとつ。デザインだけでなく、生活の中でどう機能するかを想像することがとても大切でした。
もし、これから注文住宅を検討される方がいれば、実際にモデルハウスなどで“階段を使ってみる”体験をおすすめします。写真や図面では分からないリアルな感覚がきっと見えてくるはずです。
階段は毎日使う場所。だからこそ、“ちょっとの気づき”が、住み心地を大きく変えると思います。